パップ剤とテープ剤
先週の更新で湿布薬の処方制限について取り上げました。
湿布薬の中には「~パップ」と「~テープ」の2種類があります。
一般には違いは知られていないと思いますので、ご説明をさせていただきます。
簡単にいえばパップ剤は水溶性、テープ剤は脂溶性という違いがあります。
パップ剤は、水溶性で水分を多く含んでいるので、貼った時にひんやりとした感じを受けます。
湿布の色はだいたい白色です。
主に、打ち身やねんざなど急性的な痛みを和らげるときに使われます。
一方、テープ剤は脂溶性のため皮膚との親和性が高くなっています。
皮膚への浸透性が高いため効果が強いと言えます。
湿布の色はだいたい肌色で、はがれにくいものが多いです。
主に腰痛や肩痛など慢性的な痛みを和らげるときに使われます。
このように湿布薬といっても違いがあるのです。
尚、代表的な湿布薬の「モーラステープ・パップ」には光線過敏症という副作用が起こります。
湿布薬を貼っている際または成分が皮膚に残っている際に日光に当たってしまうと皮膚炎を起こしてしまう副作用です。
重症になることもありますのでどうかご注意を。