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糖尿病性神経障害・簡易診断基準

糖尿病は様々な合併症があるのが厄介な疾患ですが、3大合併症と言われるのが網膜症・腎症・神経障害です。

その中でも神経障害について今回は取り上げます。

最終的には、足壊疽を起し、足切断をまねくほどの合併症なのですが、血液や尿などの検査では反映されにくく、どうしても見逃されがちです。

治療をされる医師たちも網膜症や腎症には気を使いますが、神経障害については疎かになりがちな傾向があるようです。

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痛みやしびれ(陽性症状と言います)を伴う神経障害であれば治療介入もしやすいのですが、痛みやしびれを伴わない無症候性神経障害が全体の半分を占めると言われますので、症状がないからといって安心できません。

 

当然ながら早期発見・早期治療が重要になってきますが、

早期で発見するための簡易的な診断基準が以下のように設定されております。

糖尿病が存在し、以下の2項目以上が該当

①両足の痛み・しびれ・異常感覚といった自覚症状がある

②両側のアキレス腱反射の低下・消失

③両側内踝の振動覚低下

②、③で無症候性の神経障害を早期にピックアップすることができます。

 

②患者さんに後ろ向きに座ってもらい器具で叩いて、アキレス腱反射が正常に起こるかを検査します。

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③アルミ製音叉を叩き、振動を何秒感じられるかを検査します。

 10秒以下であれば異常あり。

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神経障害は無症候性=軽症ではありません。

痛みやしびれを感じないほど症状が進行している場合もあるからです。

 

これらの簡易検査は糖尿病であれば年1回は行うことが推奨されております。

医師からの指示がなければ、患者側から働きかけることをぜひおススメします。