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糖尿病・DPP-4阻害薬とSU薬の併用

医療・疾患

以前の更新でも紹介したDPP-4阻害薬。

http://frontia.hatenablog.com/entry/2016/06/09/215037

 

ある程度の効果が期待できるのに、低血糖の副作用が少ないということで、現在は糖尿病治療薬の主流となっている薬剤です。

しかし、ここには「単独で使用した場合」低血糖が少ないという留意点が付きます。

 

その理由はDPP-4阻害薬が発売した当初(2010年)、既存のSU薬と組み合わせて使った場合に低血糖の副作用が多く起こってしまったからです。

DPP-4阻害薬とSU薬との併用には相乗効果があると言われており、併用することで強い効果が出すぎたためと思われます。

 

発売前の想定より多かったため、危機感を持った「日本糖尿病協会」はレコメンデーションという通知を医師向けに出して、併用する際はSU薬の用量を減量するように推奨しました。

なぜSU薬の方かというとより低血糖を起こす力が強いためです。

 

この通知は一定の効果を発揮します。

SU薬を減量することにより組み合わせによる低血糖の頻度はかなり減り、DPP-4阻害薬がこれほど普及する一因となりました。

 

また、SU薬の種類によっても低血糖の頻度に違いが出ている点も興味深いところです。

 

シタグリプチン(製品名:ジャヌビア・グラクティブ)とSU薬を併用した時の低血糖の発現頻度を比較したのが以下のデータ。

f:id:frontia:20160709113642p:plain

左から、

グリメピリド=製品名:アマリール

グリベンクラミド=製品名:オイグルコン・ダオニール

グリクラジド=製品名:グリミクロン

です。

いかがでしょうか?

オイグルコン・ダオニールは論外、実際に使用頻度も少ない薬です。

SU薬で一番多く使われているのがアマリールなのですが、

それよりもグリミクロンとの併用で低血糖の頻度が最も少ないことがわかります。

 

今やSU薬は単独ではなく、併用で使われる時代です。


今の時代ではグリミクロンがもっと使われて良い薬でしょう。