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子宮頸がんワクチン一斉提訴

医療・疾患

子宮頸がんワクチンを接種し、健康被害を受けたとして63人の女性が国と製薬会社2社(グラスソスミスクライン社、MSD社)を訴えて、集団提訴したニュースが入ってきました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160728-00010001-nishinp-soci

 

今日はこのニュースについて、取り上げます。

子宮頸がんはヒトパペローマウイルスの感染によってがんが発症することがあります。

子宮頸がんを発症する人の50~70%がこのウイルスが原因になっているといわれています。

そのため、ウイルス感染を予防するワクチンが作られました。

逆に言えば、ワクチンを打つことで子宮頸がんを100%予防できるわけではないことに注意が必要で、ワクチンを打った後にも健診などは定期的に受ける必要があります。

 

現在、「サーバリックス」と「ガーダシル」という2つのワクチンが発売されています。

「サーバリックス」は2009年、「ガーダシル」は2011年の発売です。

またヒトパペローマウイルスは、性感染することがわかっていますので、いわゆる性交渉を経験する前にワクチンを受けていないと、予防効果が減弱します。

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がんを予防できるワクチンなんて他にはありませんから、発売時にはかなりの注目を集めました。

国も大いに推奨し、小学6年~高校1年女子を対象として2011年よりワクチン代の全額公費負担、2013年より定期接種の対象としました。

このワクチンは6か月の間に3回打つのですが、通常は3回で4万円近くする高額なワクチンです。

これを無料にするわけですから、国の力のいれようもわかっていただけるのではないでしょうか。

 

しかし、このワクチンはインフルエンザワクチンと違って、かなり痛いワクチンです。

痛みで失神してしまう人も少なくないようです。

そして、今回集団提訴に至った神経障害も稀に起こってしまっています。

現在は、国も定期接種は継続しつつ、積極勧奨はしない、という曖昧な態度をとり続けています。

 

ワクチンといっても医薬品には違いありませんから、もちろん副作用が起こるリスクもあります。

しかし、治療による副作用とは違い、今まで元気だった人が予防のためにワクチンを受けて、突然重い障害が残ってしまうのですから、反発があるのも当然。

 

医学的にはワクチンの有効性はあると考えますが、私の身内に勧めるかと問われればノーです。