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新薬は2週間処方

「この薬は新しい薬ですので、2週間分しか処方できません」と言われた経験はないでしょうか?

通常、薬は麻薬・向精神薬を除いては処方制限はありません。

30日分や60日分を処方してもらうことが一般的ですが、極端な話、半年分や1年分処方してもらっても構わないのです。

 

しかし、例外もあって、発売されて1年以内の新薬に限っては安全性を担保する観点から2週間の処方制限がかかっています。

2週間に1度診察を受けてもらうことで、安全性を医師に確認してもらうのです。

類似品が出ている新薬も同様です。

現在は、慢性疾患であればクリニックでも30日処方、大病院だと60~90日処方が主流となっているので2週間制限のある薬は画期的でない限りほとんど使われません。

結果として、新薬を非専門医が発売と同時に大量に使うことに歯止めをかけています。

MRとしては新薬を売ることが評価される近道なのですが、この2週間制限のため売れないので1年間はもどかしい思いをすることになります。

 

以前は既存の成分を組み合わせた配合剤も2週間制限の対象でしたが、現在は配合剤はこの2週間制限の対象とはなっていません。

しかし、面白い現象も起こっています。

糖尿病の薬で、既存薬であるDPP-4阻害薬+メトホルミンを組み合わせた配合剤が2種類発売されています。

エクメット配合錠イニシンク配合錠です。

このうちイニシンク配合錠だけが2週間処方の対象となってしまっています。

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なぜなのか。

エクメット配合錠は1日2回服用するエクアとメトホルミンの合剤なので用法用量も変わりません。

一方、イニシンク配合錠は1日1回服用のネシーナと1日2回服用のメトホルミンの合剤で、用法用量は1日1回でも可能となっています。

本来メトホルミンは1日2回~の服用回数となっており、配合剤にすることにより用法用量が変化しているため、安全性を担保しないといけないということになり、2週間制限の対象となってしまったのです。

 

う~ん、理屈は分からないではないですが、ややこしいことをしているなあと思いますね。