診療報酬点数の基礎知識

本日は、医療費に関する基礎的なお話を。

診療報酬点数について書きたいと思います。

診療報酬とは点数で表現された医療行為の価格のことです。

1点=10円で換算され、病院の収入源となります。

医療行為ごとに細かく点数が決められており、例えば診療所の初診料は282点となっており、病院は2820円の収入となります。

この他にも入院や検査・手術・投薬行為・薬などにも点数が決められており、最近では2年に1度診療報酬改定が行われ、医療機関はその点数によって経営が左右されることになります。

患者さんの負担は年齢や収入によって変わりますが、点数の1~3割を負担することになります。

先ほどの初診料であれば、3割負担の場合、2820円×3割=850円(10円未満は四捨五入)が患者さんの負担となります。

負担割合の区分については以下のようになってます。

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ちなみに生活保護の方は医療費は無料ですし、自治体の補助によって未就学児などが無料になっている地域などもあります。

 

患者さん負担以外は、国庫負担(税金)や保険料負担(国民健康保険・社会保険)で賄われております。

財源負担は割合は以下の通り。

 

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患者負担はわずか13.4%。

いかに少ない患者負担で医療が受けられているかわかっていただけるかと思います。