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MR泣かせの併売

医療・制度

製薬業界には併売という販売方法があります。

併売とは、全く同じ成分の薬を2社で同時に発売することで、同じ販売名のこともありますが、別々の販売名で成分が同じという場合もあります。

一般的に薬の開発には多額の開発資金が必要なので、資金の関係で共同開発したり、有望な化合物を貰い受けるときに別の薬剤の販売権を与えたりした際に、この販売方法を取ることがあります。

頻度も少なくはありませんので、MRを幾年かやっていれば経験することになるでしょう。

 

最近では先日更新したDPP-4阻害薬であるジャヌビア・グラクティブ(成分名シタグリプチン)が代表的です。

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※効能効果は全く同じ薬です。

併売となると発売時期も全く同じなのでまさに取るか取られるかの戦いとなります。

普段は半分サボっているようなMRでもこの時期はここぞとばかりに働きます。

それがDPP-4阻害薬のようないかにも売れそうな薬であればなおさらです。

 

採用する側の病院や薬局にとっても両社から「うちを入れてくれ」と頼まれ続けるわけで、迷惑な話です。

昔はまさに接待合戦になっていた時期もあります。

(そういう意味では採用する側にメリットはありますが・・。)

結局決めきれず同じ成分の薬剤なのに両方とも置かないといけないというケースも結構あります。

 

MRにとっても成分が全く同じなので、自社品が入らず相手方の製品が入ってしまった時の言い訳ができませんし、営業マンとしてのプライドもいたく傷つきます。

もちろんボーナスや査定にも響きます。

 

結局、得意先に迷惑をかけながら必死に頑張らざるえないわけです。

もちろん勝てば大きな達成感を味わえますし、

大いに自慢話をし続ける先輩も多いですが、併売は止めて欲しいというのが大部分のMRの本音ではないでしょうか。