2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

パップ剤とテープ剤

先週の更新で湿布薬の処方制限について取り上げました。 湿布薬の中には「~パップ」と「~テープ」の2種類があります。 一般には違いは知られていないと思いますので、ご説明をさせていただきます。 簡単にいえばパップ剤は水溶性、テープ剤は脂溶性という…

後発品について

国が強力に進めている医療費削減策に後発品の普及があります。 後発品とは先発品の特許期間終了後に発売される、同じ成分の医薬品のことです。 ジェネリック医薬品という言い方をすることもあります。 特許期間中は先発品を作っている製薬メーカーが独占販売…

鹿児島市の焼き鳥

今日はグルメのお話し。 紹介するのは九州新幹線の終着駅である鹿児島中央駅そばの焼き鳥屋「とと家」です。 鹿児島中央駅周辺に2店舗あります。 まずは、鳥刺し。 九州以外の地域の人には鳥刺しは馴染みがないかもしれませんが、鹿児島の居酒屋ではけっこう…

高齢者糖尿病のコントロール目標値

医師たちが治療の参考に用いるガイドラインは各疾患ごとに数多くあります。 糖尿病も例外ではなく、「糖尿病治療ガイド」が発行されております。 定期的に改訂を重ねているのですが、今年もこの「糖尿病治療ガイド」が改訂されました。 今回の改訂で新たに加…

湿布薬は70枚まで

診療報酬の改定により4月~医療機関が処方する湿布薬に処方制限がかかることになっています。 今までは特に制限はなかったのですが、 特別な場合を除き1回の処方で70枚を超えて湿布薬を出すと、薬剤料や処方箋料などが算定できなくなっております。 今回の狙…

講演会という名の宣伝

前回の更新でもお話ししたように最近は接待がほとんどありません。 では、MRは単に病院訪問だけで宣伝を行っているのかというとそうではありません。 その一つの手法が講演会です。 各製薬会社は、主催もしくは医師会との共催で講演会を頻繁に行っております…

製薬会社の接待事情

「医師とMRとの関係=接待」というイメージを持たれている一般の方も多いかもしれません。 事実、10年くらい前までは私も週に2回程度はなんらかの医療関係者との飲み会に行ってました。 大抵は個室のある高級店で1人1万円~2万円の料理を食べながら、様々な話…

実は最強の糖尿病治療薬!?、ビグアナイド薬

どの業界の製品であっても、新しく発売されたものほど優れた製品であるのが一般的です。 どんどん改良を重ねていくわけですから当たり前ですね。 製薬業界ももちろん例外ではありません。 しかし、糖尿病治療薬の中には古い薬なのに、最近売上がどんどん伸び…

飲めれば良い薬だが・・αグルコシターゼ阻害薬

今回も糖尿病の薬について更新します。 今回はαグルコシターゼ阻害薬(αーGI)。 この薬は、主に食後の高血糖を抑える薬です。 主な薬剤は、グルコバイ・ベイスン・セイブルとなります。 詳しく解説をしてみます。 食事によって摂取された炭水化物は唾液や…

MR泣かせの併売

製薬業界には併売という販売方法があります。 併売とは、全く同じ成分の薬を2社で同時に発売することで、同じ販売名のこともありますが、別々の販売名で成分が同じという場合もあります。 一般的に薬の開発には多額の開発資金が必要なので、資金の関係で共同…

逆転の発想・SGLT2阻害薬

糖尿病は読んで字のごとく尿から糖分が出るほど血糖値が高いという病態です。 尿糖検査は、糖尿病の大事な検査の一つで、尿糖が陽性だと糖尿病が進んでいる状態と判断されてしまいます。 血液中に取り込めないほど糖が溢れすぎて結果として尿からも糖が検出…

糖尿病治療を変えた薬・DPP-4阻害薬②

前回に引き続きDPP-4阻害薬について書きます。 DPP-4阻害薬が支持されている理由は、ある程度効果が期待できるのに副作用が少ないという特徴があるためです。 今回は既存の糖尿病治療薬であるSU薬(アマリールなど)との比較で考えてみたいと思います。 S…

糖尿病治療を変えた薬・DPP-4阻害薬①

近年、製薬会社がこぞって力を入れている糖尿病領域ですが、 きっかけとなった薬が2009年~発売されているDPP-4阻害薬という薬です。 発売以来、有用性が評価されて爆発的に使われるようになった薬で、売れるものですから製薬会社が競うように同種品を発売し…

1日の血糖変動を把握する

血糖値は空腹時血糖値やHbA1cだけで管理するのは不十分、 血糖の変動も考慮する時代だと以前の更新で書きました。 その血糖変動を正確に測定できる機械があることをご存知でしょうか? それは持続血糖モニター(CGM)という以下の機械です。 ご覧のように腹…

伊集院(鹿児島)の韓国料理でランチ

今日はグルメ情報を更新します。 MRってけっこうグルメな人が多いんです。 最近は少なくなってはいますが、4~5年前までは接待がバンバンできて下が肥えてますし、グルメ情報って世間話には最適なので医師や同業者からけっこう情報を交換しています。 身近…

血糖値管理は量から質の時代へ

前回の更新時に紹介したグラフです。 症例1と症例2は同じHbA1cですが、血糖変動が小さい症例2の方が望ましいという話をさせていただきました。 今回はもう少し掘り下げてみたいと思います。 糖尿病治療中の方は、主にHbA1c、空腹時血糖値の他に食後2時間…

同じHbA1cでも・・

糖尿病の代表的な検査値であるHbA1cについて考えてみたいと思います。 HbA1c=ヘモグロビンエーワンシーと読みます。 正常値は4.6~6.2%で、糖尿病治療中の方はだいたい7.0%以下を目指すことになっています。 ヘモグロビンとは赤血球中にある酸素を運搬する…