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GLP-1受容体作動薬・注射

糖尿病治療薬で注射といえば、インスリン注射のイメージがありますが、

実はもう一つ注射薬が存在します。

それが、GLP-1受容体作動薬と呼ばれるものです。

 

GLP-1とはインクレチンというホルモンのひとつ。

以前に取り上げたDPP-4阻害薬でも、インクレチンはキーワードとして登場しております。

http://frontia.hatenablog.com/entry/2016/06/09/215037

 

インクレチンは、膵臓に働きかけてインスリン分泌促進・グルカゴン分泌抑制の2つの働きにより、血糖値を下げさせるホルモンです。

インクレチンの働きは、食事応答性のためDPP-4阻害薬もGLP-1受容体作動薬も食後血糖値を主に下げ低血糖を起こさない、理想的な血糖の下げ方を実現します。

DPP-4阻害薬が、元々体内にあるインクレチンを活かすのに対して、

GLP-1受容体作動薬は注射によって、外から分解されにくいインクレチンを補充してあげるやり方です。

DPP-4阻害薬よりもインクレチンの濃度を高めることができるため、血糖値を下げる力は強く、また体重減少効果もあると評価されております。

また、同じ注射でもインスリン注射と違って低血糖の心配はあまりありません。

 

ただ、注射薬のため患者さんの抵抗が大きいこと、医療費が高くなることがデメリットとなります。

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現在日本で発売されているGLP-1注射薬の特徴についてまとめてみます。

大きく分けて、短時間型・長時間型に分けられます。

短時間型

1日2回タイプです。

・バイエッタ

・リキスミア

朝・夕食前1時間以内に注射しないと効果が期待できません。

強力な胃内容物排泄遅延作用があり、食後の血糖上昇を抑える働きが特に強いと言われています。

長時間型

1日1回タイプと週1回タイプがあります。

投与間隔に差がありますが、製剤の特徴が似通っているので長時間型と分類されます。

・ビクトーザ

1日1回タイプです。

この薬剤を使った海外の試験で心血管イベントによる関連死を抑制できたというデータが出ており、GLP-1受容体作動薬の代表的な薬となっています。

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・ビデュリオン

・トリルシティ

週1回タイプです。

長時間型は、胃内容物排泄遅延作用は弱く、主に空腹時血糖を低下させる力が強いと言われています。

 

以上です。

注射薬ということで抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが、血糖値が改善すれば飲み薬にステップダウンすることも可能です。

血糖値が長期間改善しない方や異常に高い方などにとっては、役に立つお薬なのではないでしょうか。