飲み続けてはいけない薬リスト
先週発売の週刊文春7月21日号に先月週刊現代(6月11日号)に掲載された記事「ダマされるな! 医者に出されても飲み続けてはいけない薬」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48812?page=8
に対する反論記事が掲載されておりました。
週刊現代の記事には、「飲み続けてはいけない薬リスト」なるものが掲載されており、
多くの患者さんが服用していると思われる降圧薬や糖尿病薬、睡眠薬、胃薬などが載っています。
これを真に受けてしまうと医療現場で今使われている薬のほとんどが飲めなくなるでしょう。
週刊現代の記事には確かに納得できるような指摘もありますが、
実際にリストの薬を飲んでいる人が勝手に薬をやめてしまうほうが危険です。
医療機関側でもこの記事の存在を知らない人はいないくらい広まっていますが、
ひどい記事だとの評価で内容はほとんど相手にもされていません。
私の担当施設では、患者さんから週刊現代の記事を読んで薬を止めたいと言ってきた、との話まではないようでしたが、特に都心部の施設ではそういった患者さんも多いでしょう。
今回の記事に限らず、医療ネタは雑誌の売り上げが増えるそうで、極端な意見を書いた記事がどんどん出てくるでしょう。
この手の記事を読むときは、眉唾ものだと思うくらいでちょうどいいと思われます。