鹿児島・行列のできるパスタ屋
本日のグルメ情報は、鹿児島のパスタ専門店「ダローロ」を紹介します。
場所は鹿児島市内の繁華街・天文館の商店街。
この店はランチのみの営業になりますが、開店前から行列ができるほどの人気店です。
価格は1000円~2000円程度と少し高め。
種類は10種類以上ある中で、注文したのは「茄子とパンチェッタ(ベーコン)のトマトソース」のパスタです。
麺はもちもちですし、味付けは抜群。
あっという間に食べきってしまいました。
また、パスタ以外にもスープとバウニャカウダがついてきます。
このスープとバウニャカウダがまたおいしい。
鹿児島市内にはそんなにパスタ専門店はないので、貴重なお店です。
ぜひ、一度お立ち寄りを、と言いたいところなんですが、
実はこのお店今年一杯で移転してしまうそうです。
しかも移転先では喫茶店として営業するとのこと。
人気店ですので、大変もったいない気もしますがこればっかりは仕方ありません。
12月30日までは営業しているようですので、行ける方はぜひ行ってみて下さい。
「ダローロ」
抗血小板薬と抗凝固薬
今回は、抗血小板薬と抗凝固薬について取り上げます。
どちらも、血液をサラサラにする薬ですが、作用するポイントが違います。
血液が固まる過程は以下の2つがあると言われています。
①血小板血栓が作られる
②フィブリン血栓が作られる
①血小板血栓に対しては抗血小板薬、②フィブリン血栓に対しては抗凝固薬が使われます。
では詳しく見ていきましょう。
抗血小板薬
血小板は動脈のような血液の流れが速くなっている場所で血栓になりやすいと言われています。
特に動脈硬化が進んでいると血栓が作られやすくなります。
高血圧や脂質異常症の方は注意しなければなりません。
そして血栓ができると、脳梗塞や心筋梗塞の原因になってしまいます。
このような動脈硬化に代表される動脈疾患に由来する血栓を予防するために使われるのが、抗血小板薬となります。
代表的な薬剤としては、プラビックス、パナルジン、バイアスピリン、プレタールなどがあります。
抗凝固薬
フィブリン血栓は血小板血栓の違い、静脈で作られやすいと言われています。
例えば心房細動などで心臓のポンプ機能が低下すると血液の流れが滞ってしまい、血栓が作られます。
フィブリン血栓は、血小板血栓に比べて大きくなりやすく、脳や心臓の血管に飛んでしまうと致命傷になりやすいので特に注意が必要です。
有名なエコノミー症候群なども同じ原理となります。
代表的な薬剤としてはワーファリン、プラザキサ、イグザレルトなどがあります。
以上の薬は、循環器疾患に罹ると高い割合でお世話になる薬です。
どうぞご参考にしてください。
水しか出さない利尿薬・サムスカ
今回は、利尿薬・サムスカについて取り上げます。
この利尿薬の画期的な点は水しか排泄しない点です。
利尿薬は昔からある薬で、心不全、肝硬変などで体内に水が溜まってしまい心臓や肝臓の働きが悪くなっているときに使い、余分な水分を排泄し負荷を軽減させます。
また、降圧目的で使われることもあります。
代表的な薬はラシックスです。
従来の利尿薬はNaの再吸収を阻害することで、Na(ナトリウム)とともにNaに引っ張られる水分まで排泄させる機序でした。また同時にK(カリウム)も排泄されていきます。
NaやKは電解質と呼ばれます。
このNaやKが過度に排泄されてしまうと、低Na血症や低K血症となってしまい最悪心停止を起こしてしまいます。
この点が今までの利尿薬の問題点でした。
サムスカはこの問題点を解決した薬で、直接水分の再吸収を抑えてNaやKなどの電解質に影響を与えることなく水分だけを排泄することができます。
サムスカは、バソプレシンV2受容体阻害薬と呼ばれています。
作用機序はシンプルで、バソプレシンV2受容体を通って水が体内に再吸収されているのでサムスカによってその受容体を阻害することで、水の再吸収を防ぎます。
心不全や肝硬変の患者さんにとっては画期的で、発売されて6年ほどですが多くの病院で採用されております。
問題は薬価が高いこと。
通常用量の15mgで1948.4円(1日1回)と高薬価です。
3割負担の場合この薬だけで、1か月約17500円も自己負担しなければなりません。
最近の新薬は画期的だが高薬価、サムスカもその1つなのです。
PCI経皮的冠動脈形成術
循環器医が行う一般的な治療法であるPCIについて紹介します。
PCIとは心臓カテーテル治療のことで、経皮的冠動脈形成術の略語です。
それぞれの用語を解説すると、
経皮的=皮膚を通して治療を行う
冠動脈=心臓に酸素を送る動脈血管
という意味になります。
冠動脈がプラーク(脂質の塊)により狭窄してしまうと血流が詰まり、心筋梗塞などの疾患を起こしてしまいます。
その狭窄を防ぎ血流を改善するために、このPCIは行われます。
具体的に解説すると、まずは手首や脚の皮膚を通してシースという細い管を体内に挿入します。
このシースを通して、ワイヤーやバルーン(風船)やステントを冠動脈内に挿入していきます。
その後ワイヤーを挿入した後、バルーンカテーテルを挿入して狭窄部分広げます。
そして最後にバルーンカテーテルを除去しながらステントと呼ばれる金属製の網状の筒を入れて、狭窄を広げて上げることで血流を改善させます。
以上が一般的なPCI治療の流れです。
あくまでもステントを入れて狭窄を広げて上げるだけの応急処置ですので、
元々の原因となるプラークが改善されるわけではありません。
PCIを行ったから治療完結ではなく、高血圧・脂質・血糖値などの管理をしないと心筋梗塞などのリスクは高いままなのです。
心不全治療薬・βブロッカー
今回は心不全治療薬であるβブロッカーについて取り上げます。
製品名でいうとアーチストやテノーミンが主力で使われております。
βブロッカーは、アドレナリン受容体の一つであるβ受容体に作用します。
アドレナリンやノルアドレナリン等(総称してカテコールアミンと言います)がこのβ受容体にくっつくと、交感神経が亢進してしまいます。
βブロッカーを使うことで、β受容体がブロックされ、交感神経を抑制し、
心拍数・血圧・心筋収縮力が低下します。
心臓への負荷が軽減できるということで、現在では慢性心不全にはまず使われる薬となっています。
また、βブロッカーの有用性の一つにリバースリモデリングが期待できることが挙げられます。
心臓は通常楕円形をしておりますが、心不全が進んでくると円形に変形して、うまく収縮ができない形になってしまいます。
この心臓の変形のことをリモデリングと呼ぶのですが、一度リモデリングを起こしてしまった心臓を元に戻すことは難しくなります。
しかし、βブロッカーは一度リモデリングを起こした心臓の形を元に戻す効果が示されている点が評価されているのです。
このように心不全に対して有用性が評価されているβブロッカーですが、以前は心拍数を減らすことからβブロッカーを心不全で使うなんてとんでもないという考え方が主流だったそうです。
10年経てば医療の常識が変わっているということは良くある話なので、日々勉強していないような医師の診察にはくれぐれも注意しましょう。
心臓と腎臓のかかわり
今日は心臓と腎臓は位置こそ離れていますが、密接に関連しているという話をいたします。
心不全となり心臓の機能が低下すると、全身の血液のめぐりが悪くなりますので、代償機能として血圧をあげて循環血液量を増やそうとします。
その循環血液量の調節を行っているのが、実は腎臓なのです。
腎臓はアンジオテンシンⅡという昇圧物質の働きによって、循環血液量を増やしていきます。
つまり、腎臓は体液を増やそうとするのです。
しかし、一方で心臓は機能が低下しているので、血液が溜まっている状態となっています。
そこで、心臓は利尿ホルモン(ANPやBNPといいます)というものを分泌させて、循環血液量を減少させようとします。
つまり心臓は体液を減らそうとするので、腎臓とは矛盾したことを行ってしまうのです。
この矛盾したメカニズムが続くとやがて、腎臓の影響が強くなり、心不全はますます悪化していくことになります。
高血圧という疾患は循環器内科の先生が専門というイメージがありますが、本来は腎臓も大いに関わっています。
しかし、当の循環器内科の先生方も当然のように自分たちが高血圧の専門と思っています。
なぜなら循環器専門の医師は一般的にはプライドが高い先生が多く、自分たちを花形と思っており、腎臓内科医を少し低くみている傾向があるからだと感じます。
以上、蛇足でございました。
九州でNo1のうなぎでは??
今日は久々にグルメ情報を更新します。
熊本県の南側に位置する人吉市の「上村うなぎ」です。
地元では超有名店で、九州のうなぎ屋では一番おいしいんじゃないかと思います。
(九州のうなぎ屋を食べつくしたわけではありませんが・・・。)
写真はうな重で値段は3000円弱くらい。
少し高めではありますが、うなぎの肉厚が他の店とは全然違うし、たれもあっさりめですがしっかり味がついています。
満足度はかなり高いです。
観光客が多いと思われますが、土日・祝日は行列で1時間待ちは覚悟しておいたほうがよいかと思います。
人吉市は温泉もありますし、球磨川の急流下りも楽しめる土地です。
ぜひ、遠方の方も足を延ばして食べてみて下さい。
上村うなぎ: