インフルエンザワクチン

先週号の週刊文春にインフルエンザワクチンのことが特集されておりました。

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見出しでは「インフルエンザワクチンが71人に1人しか予防できない」と煽っていますが、記事の中身を読むとだいぶ抑制的で、打つべきだという医師と打たなくてもよい、むしろ有害だという医師の見解が両論示されています。

 

「71人に1人」というデータは海外で発表されており、ワクチンを打った人と打たなかった人の両群間でインフルエンザへの罹患率の差を比べたところ、「1人のインフルエンザを防ぐのに、71人がインフルエンザワクチンを打つ必要がある」と結論付けられているところからきています。

 

インフルエンザワクチンは、子供のほうが効果がより高いと言われています。

子供は大人に比べ、以前にインフルエンザに罹ったことが少ないため、免疫がないケースが多いことがその理由です。

一方、高齢者もインフルエンザに罹ると重症化する危険性があります。

 

インフルエンザワクチンを打ってても、インフルエンザに罹ることは普通にありますが、打つにこしたことはないだろうというのが、この記事を読んでみた私の感想です。

見出しにまどわされずに、とりあえずインフルエンザワクチンを接種することをお勧めします。

 

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最後に、記事ではインフルエンザワクチンを接種すると医療機関が儲かるという側面を紹介しています。

しかし、特に内科医では保険診療による収入が圧倒的に多く、インフルエンザワクチンによる儲けは微々たるものです。

誤解を招く表現だなと感じました。