2016-01-01から1年間の記事一覧

糖尿病性神経障害・簡易診断基準

糖尿病は様々な合併症があるのが厄介な疾患ですが、3大合併症と言われるのが網膜症・腎症・神経障害です。 その中でも神経障害について今回は取り上げます。 最終的には、足壊疽を起し、足切断をまねくほどの合併症なのですが、血液や尿などの検査では反映…

熊本の絶品塩パン

本日のグルメ情報は熊本から。 「ベーカリー スキダマリンク」というお店を紹介します。 熊本市内の東の方、熊本駅から市電で50分ほどの健軍電停駅そばの立地です。 おススメはここの塩パン。 まさに外はサクサク、中がもちもちという食感で、味もバター塩が…

オーソライズド・ジェネリック

今回はジェネリック医薬品(後発品)についての話題です。 ジェネリック医薬品は、通常先発品の特許が切れてから同じ成分を用いて製造・販売されるお薬です。 先発品と違って開発費用がかからないので安い薬価が設定されており、医療費削減につながるため国…

パップ剤とテープ剤

先週の更新で湿布薬の処方制限について取り上げました。 湿布薬の中には「~パップ」と「~テープ」の2種類があります。 一般には違いは知られていないと思いますので、ご説明をさせていただきます。 簡単にいえばパップ剤は水溶性、テープ剤は脂溶性という…

後発品について

国が強力に進めている医療費削減策に後発品の普及があります。 後発品とは先発品の特許期間終了後に発売される、同じ成分の医薬品のことです。 ジェネリック医薬品という言い方をすることもあります。 特許期間中は先発品を作っている製薬メーカーが独占販売…

鹿児島市の焼き鳥

今日はグルメのお話し。 紹介するのは九州新幹線の終着駅である鹿児島中央駅そばの焼き鳥屋「とと家」です。 鹿児島中央駅周辺に2店舗あります。 まずは、鳥刺し。 九州以外の地域の人には鳥刺しは馴染みがないかもしれませんが、鹿児島の居酒屋ではけっこう…

高齢者糖尿病のコントロール目標値

医師たちが治療の参考に用いるガイドラインは各疾患ごとに数多くあります。 糖尿病も例外ではなく、「糖尿病治療ガイド」が発行されております。 定期的に改訂を重ねているのですが、今年もこの「糖尿病治療ガイド」が改訂されました。 今回の改訂で新たに加…

湿布薬は70枚まで

診療報酬の改定により4月~医療機関が処方する湿布薬に処方制限がかかることになっています。 今までは特に制限はなかったのですが、 特別な場合を除き1回の処方で70枚を超えて湿布薬を出すと、薬剤料や処方箋料などが算定できなくなっております。 今回の狙…

講演会という名の宣伝

前回の更新でもお話ししたように最近は接待がほとんどありません。 では、MRは単に病院訪問だけで宣伝を行っているのかというとそうではありません。 その一つの手法が講演会です。 各製薬会社は、主催もしくは医師会との共催で講演会を頻繁に行っております…

製薬会社の接待事情

「医師とMRとの関係=接待」というイメージを持たれている一般の方も多いかもしれません。 事実、10年くらい前までは私も週に2回程度はなんらかの医療関係者との飲み会に行ってました。 大抵は個室のある高級店で1人1万円~2万円の料理を食べながら、様々な話…

実は最強の糖尿病治療薬!?、ビグアナイド薬

どの業界の製品であっても、新しく発売されたものほど優れた製品であるのが一般的です。 どんどん改良を重ねていくわけですから当たり前ですね。 製薬業界ももちろん例外ではありません。 しかし、糖尿病治療薬の中には古い薬なのに、最近売上がどんどん伸び…

飲めれば良い薬だが・・αグルコシターゼ阻害薬

今回も糖尿病の薬について更新します。 今回はαグルコシターゼ阻害薬(αーGI)。 この薬は、主に食後の高血糖を抑える薬です。 主な薬剤は、グルコバイ・ベイスン・セイブルとなります。 詳しく解説をしてみます。 食事によって摂取された炭水化物は唾液や…

MR泣かせの併売

製薬業界には併売という販売方法があります。 併売とは、全く同じ成分の薬を2社で同時に発売することで、同じ販売名のこともありますが、別々の販売名で成分が同じという場合もあります。 一般的に薬の開発には多額の開発資金が必要なので、資金の関係で共同…

逆転の発想・SGLT2阻害薬

糖尿病は読んで字のごとく尿から糖分が出るほど血糖値が高いという病態です。 尿糖検査は、糖尿病の大事な検査の一つで、尿糖が陽性だと糖尿病が進んでいる状態と判断されてしまいます。 血液中に取り込めないほど糖が溢れすぎて結果として尿からも糖が検出…

糖尿病治療を変えた薬・DPP-4阻害薬②

前回に引き続きDPP-4阻害薬について書きます。 DPP-4阻害薬が支持されている理由は、ある程度効果が期待できるのに副作用が少ないという特徴があるためです。 今回は既存の糖尿病治療薬であるSU薬(アマリールなど)との比較で考えてみたいと思います。 S…

糖尿病治療を変えた薬・DPP-4阻害薬①

近年、製薬会社がこぞって力を入れている糖尿病領域ですが、 きっかけとなった薬が2009年~発売されているDPP-4阻害薬という薬です。 発売以来、有用性が評価されて爆発的に使われるようになった薬で、売れるものですから製薬会社が競うように同種品を発売し…

1日の血糖変動を把握する

血糖値は空腹時血糖値やHbA1cだけで管理するのは不十分、 血糖の変動も考慮する時代だと以前の更新で書きました。 その血糖変動を正確に測定できる機械があることをご存知でしょうか? それは持続血糖モニター(CGM)という以下の機械です。 ご覧のように腹…

伊集院(鹿児島)の韓国料理でランチ

今日はグルメ情報を更新します。 MRってけっこうグルメな人が多いんです。 最近は少なくなってはいますが、4~5年前までは接待がバンバンできて下が肥えてますし、グルメ情報って世間話には最適なので医師や同業者からけっこう情報を交換しています。 身近…

血糖値管理は量から質の時代へ

前回の更新時に紹介したグラフです。 症例1と症例2は同じHbA1cですが、血糖変動が小さい症例2の方が望ましいという話をさせていただきました。 今回はもう少し掘り下げてみたいと思います。 糖尿病治療中の方は、主にHbA1c、空腹時血糖値の他に食後2時間…

同じHbA1cでも・・

糖尿病の代表的な検査値であるHbA1cについて考えてみたいと思います。 HbA1c=ヘモグロビンエーワンシーと読みます。 正常値は4.6~6.2%で、糖尿病治療中の方はだいたい7.0%以下を目指すことになっています。 ヘモグロビンとは赤血球中にある酸素を運搬する…

糖尿病治療の現状

最近、糖尿病は医療業界でも注目されている疾患の一つです。 糖尿病は代表的な生活習慣病。 皆さんの想像通り、生活習慣の乱れから糖尿病に罹る人は右肩上がりで増えています。 ここで、糖尿病専門医のグループがまとめたデータを以下に紹介します。 糖尿病…

大病院に風邪で行くと・・・

今年4月より大病院の受診に制限をかける制度が導入されています。 対象となる「大病院」とは「特定機能病院および一般病床500床以上の地域医療支援病院」となっております。 大学病院や医療センターなどはまず当てはまると考えて良いでしょう。 どういっ…

いよいよダービー

日付変わって本日は競馬の祭典、日本ダービー。 最も盛り上がるレースでぜひとも馬券も的中させたいところ。 舞台は東京芝2400m。 まずは枠順別の傾向を見ていきたい。 ご覧のように 明らかに内枠有利な傾向が出ている。 ダービーも例外ではなく、過去1…

診療報酬点数の基礎知識

本日は、医療費に関する基礎的なお話を。 診療報酬点数について書きたいと思います。 診療報酬とは点数で表現された医療行為の価格のことです。 1点=10円で換算され、病院の収入源となります。 医療行為ごとに細かく点数が決められており、例えば診療所の初…

薬剤総合評価調整管理料

馴染みのないタイトルにしてしまいましたが、今回は今年の4月から導入された新制度についてご紹介いたします。 薬剤総合評価調整管理料は、今年度の診療報酬改定で導入された管理料です。 目的は患者さんの薬の数を減らすこと。 算定できれば医療機関に患者…

調剤薬局の現状について

今回も調剤薬局の話題。 以下のグラフは調剤薬局の数の推移を見たグラフです。 ※厚生労働省「平成26年度衛生行政報告例の結果」より 2014年現在で、日本には調剤薬局が約58000店あります。 これはコンビニ店舗数よりも多いそうです。 こんなに調…

院内処方と院外処方

病院で出される薬を受け取るとき、病院で直接薬を受け取る院内処方と近くの薬局で受け取る院外処方の2パターンがあります。 今回は、院内処方と院外処方についてまとめてみたいと思います。 まずは、患者さんの側に立って考えてみます。 結論から言えば院内…

まずは競馬の話題から

記念すべき第1回の更新です。 このブログでは主に私が仕事で関わっている医療業界について綴っていきたいと考えておりますが、まずは趣味の競馬の話題から! これが私のおススメの本です。 著者は京都大学卒、グリーンチャンネルの解説でもおなじみです。 正…